日本の花火大会ベスト10:夏の夜空を彩る絶景スポット完全ガイド

日本の花火大会——夏の風物詩を楽しむ

日本の花火(はなび)は、世界でもトップレベルの技術と美しさを誇ります。毎年夏になると、全国各地で数百もの花火大会が開催され、数千万人が夏の夜空を彩る花火に酔いしれます。

このガイドでは、日本三大花火大会をはじめ、絶対に見逃せない花火大会ベスト10を厳選してご紹介します。それぞれの特徴、日程、アクセス、観覧スポット、持ち物まで、初めての方でも安心の実践ガイドです。

【1位】大曲の花火(秋田県大仙市)

全国花火競技大会——花火師たちの真剣勝負

大曲の花火は、日本三大花火大会のひとつであり、花火業界では最も権威ある競技大会です。毎年8月最終土曜日に秋田県大仙市の雄物川河川敷で開催されます。

最大の特徴は「競技花火」であること。全国の花火師が技と芸術性を競い合い、「創造花火」の部門では、音楽に合わせた独創的な演出が展開されます。クライマックスの「大会提供花火」は、ワイドスターマインが夜空を埋め尽くし、観客から悲鳴に近い歓声が上がる圧巻の演出です。

動員数は約75万人。秋田県大仙市の人口が約8万人であることを考えると、いかに全国から人が集まるかがわかります。

日程:8月最終土曜日(17:15〜、昼花火の部あり)
打ち上げ数:約18,000発
アクセス:JR大曲駅から徒歩約30分。東京から秋田新幹線「こまち」で大曲駅まで約3時間30分。
有料席:A席 6,000円〜、C席 3,000円〜。6月頃販売開始、即完売のため抽選制。
宿泊:大曲市内は満室必至。秋田市や横手市に宿泊し、臨時列車で移動がおすすめ。

【2位】長岡まつり大花火大会(新潟県長岡市)

復興祈願——魂を揺さぶる花火

長岡花火は、日本三大花火大会のひとつ。毎年8月2日・3日に新潟県長岡市の信濃川河川敷で開催されます。

長岡花火の最大の特徴は、その「想い」の深さ。1945年8月1日の長岡空襲、2004年の中越地震、2011年の東日本大震災——幾多の困難を乗り越えてきた長岡市民の「復興祈願」と「慰霊」の想いが込められています。

名物の「正三尺玉」は直径約90cmの巨大花火で、開いたときの直径は約650メートル。夜空を覆い尽くす巨大な花の輪は息をのむ美しさです。そして最大の見どころ「フェニックス花火」は、中越地震からの復興を祈願して平原綾香の「Jupiter」に合わせて打ち上げられるワイドスターマイン。信濃川の幅いっぱい(約2km)に展開する花火は、見る者の心を揺さぶります。

日程:8月2日・3日(19:20〜21:10頃)
打ち上げ数:2日間合計 約20,000発
アクセス:JR長岡駅から徒歩約30分。東京から上越新幹線で長岡駅まで約1時間40分。
有料席:右岸マス席 18,000円(6人)、左岸ベンチ席 3,000円〜。5月頃販売開始。
宿泊:長岡市内は満室。新潟市(新幹線で約25分)に宿泊がおすすめ。

【3位】土浦全国花火競技大会(茨城県土浦市)

秋の花火——紅葉の季節に咲く大輪

土浦花火は、日本三大花火大会の最後のひとつ。他の2つが夏に開催されるのに対し、土浦は11月第1土曜日の開催で、「秋の花火」として知られます。涼しい気候の中で楽しめるため、快適に花火を鑑賞できるのが魅力です。

大曲と同じく競技大会形式で、「スターマインの部」「10号玉の部」「創造花火の部」の3部門で花火師たちが腕を競います。内閣総理大臣賞を目指す花火師たちの本気の花火は、技術的にも芸術的にも最高峰です。

日程:11月第1土曜日(17:30〜20:00頃)
打ち上げ数:約20,000発
アクセス:JR土浦駅から徒歩約30分。東京から常磐線特急で土浦駅まで約1時間。
有料席:桟敷席 22,000円(6人)、イス席 3,000円〜。9月頃販売開始。

【4位】隅田川花火大会(東京都)

東京の夏の風物詩——100万人が見上げる花火

隅田川花火大会は、東京最大の花火大会であり、日本最古の花火大会のひとつ。その歴史は1733年(享保18年)にまで遡ります。毎年7月最終土曜日に、台東区・墨田区の隅田川沿いで開催されます。

第一会場(桜橋〜言問橋)と第二会場(駒形橋〜厩橋)の2ヶ所で、合計約20,000発が打ち上げられます。東京スカイツリーと花火の共演は、隅田川花火ならではの絶景。約100万人が訪れるため混雑は覚悟が必要ですが、それだけの価値があります。

日程:7月最終土曜日(19:00〜20:30頃)
打ち上げ数:約20,000発
アクセス:第一会場——東京メトロ銀座線「浅草駅」徒歩15分、東武スカイツリーライン「浅草駅」。第二会場——都営浅草線「蔵前駅」徒歩5分。
有料席:抽選制(6月頃応募開始、倍率は非常に高い)。墨田区側・台東区側ともに設置。

【5位】神宮外苑花火大会(東京都)

東京の都心で楽しめる花火大会。毎年8月に明治神宮外苑で開催され、約10,000発が打ち上げられます。神宮球場、秩父宮ラグビー場などのスタジアムが有料観覧会場となり、アーティストのライブと花火の共演が楽しめるのが特徴です。チケットは3,000〜8,000円程度。

アクセス:JR中央線「信濃町駅」、東京メトロ「外苑前駅」「青山一丁目駅」から徒歩5〜10分。

【6位】びわ湖大花火大会(滋賀県大津市)

日本一の湖・琵琶湖の湖上から打ち上げられる約10,000発の花火は、湖面に映る花火の「逆さ花火」が幻想的。毎年8月に開催されます。大津港付近がメイン会場で、有料観覧席(3,500〜6,000円)あり。

アクセス:JR「大津駅」から徒歩約15分。京都から JR新快速で約10分と近く、京都観光と組み合わせるのもおすすめです。

【7位】なにわ淀川花火大会(大阪府大阪市)

大阪最大級の花火大会。淀川河川敷で毎年8月に開催され、約20,000発が打ち上げられます。地域住民の寄付や協賛で運営される「手作りの花火大会」としても知られ、大阪の夏の風物詩として愛されています。

アクセス:JR「塚本駅」徒歩10分、阪急「十三駅」徒歩15分。有料席は2,000〜9,000円程度。

【8位】宮島水中花火大会(広島県廿日市市)

世界遺産・厳島神社の大鳥居をシルエットに、海上から打ち上げられる花火は、日本で最も美しい花火のひとつと評されます。水中花火が海面に半球状に広がる光景は宮島ならでは。毎年8月に開催。約5,000発。

アクセス:JR「宮島口駅」からフェリーで約10分。広島市内から約1時間。花火当日はフェリーが大混雑するため、早めの渡航をおすすめします。対岸(宮島口側)から眺めるのも穴場です。

【9位】熊野大花火大会(三重県熊野市)

三重県熊野市の七里御浜で毎年8月17日に開催される、迫力満点の花火大会。名物「鬼ヶ城大仕掛け」は、鬼ヶ城の岩場に花火を仕掛けて爆発させるもので、岩場に反響する轟音と衝撃波は体の芯まで響きます。約10,000発。

アクセス:JR紀勢本線「熊野市駅」徒歩5分。名古屋から特急「南紀」で約3時間20分。

【10位】諏訪湖祭湖上花火大会(長野県諏訪市)

長野県諏訪湖で毎年8月15日に開催される、打ち上げ数日本最大級(約40,000発)の花火大会。湖上から打ち上げられる花火と山々に反響する音は、まるで自然のコンサートホール。約50万人が訪れます。

アクセス:JR中央本線「上諏訪駅」徒歩8分。新宿から特急「あずさ」で約2時間15分。

花火大会の持ち物リスト

花火大会を快適に楽しむための持ち物をチェックしましょう。

必須:レジャーシート(場所取り&座り用)、ペットボトルの飲み物(凍らせておくと◎)、現金(屋台用、千円札を多めに)、モバイルバッテリー(スマホ充電)、ゴミ袋(持ち帰り用)。

あると便利:虫除けスプレー(河川敷は蚊が多い)、懐中電灯またはスマホライト(帰り道用)、ウェットティッシュ、折りたたみクッション、扇子またはうちわ、タオル。

雨天時:雨具(ポンチョ推奨、傘は視界を遮る)、ジップロック(スマホ防水用)。

花火大会の写真撮影テクニック

スマホでも美しい花火写真が撮れるコツ:花火モード(ナイトモード)を使用、三脚またはスマホスタンドで固定、シャッターを花火が開く直前に押す、連写ではなく1枚ずつ撮影、HDRはオフにする。

まとめ——日本の夏は花火とともに

日本の花火大会は、技術・芸術・エンターテインメントが融合した、世界に誇る夏の文化です。地方の花火大会は特に規模が大きく、東京からわざわざ足を運ぶ価値があります。早めの計画と宿泊予約で、最高の花火体験をお楽しみください。